女性解放問題
アメリカから始まった「ウィメンズ・リブ(女性解放)」の運動は、やがて日本にも広まっていきました。
フリー・エディターで、時間のやりくりがつけやすかったわたしの友人T子は、当然のようにリブ運動に加わっていきました。
ひと口に「ウーマン・リブ」といっても、さまざまな個人やグループがあって、主張する重点もかなりの違いがあります。
たとえば「家庭の主婦」という存在そのものを否定する人もいれば、「主婦労働の価値」を強調する人もいます。
ラジカルなグループでは、「主人」という言葉は男尊女卑の産物だからと拒否し、「連れ合い」といった表現に固執するといった傾向も示しました。
そうしたさまざまな流れのなかでT子は、自称「中年リブ」「実務派リブ」であり、ラジカルなグループには入らなかったのですが、家族関係の法律を学ぶために大学の授業を聴講したり、「性教育」をテーマとする北欧視察団に加わるなど、新たな専門能力を身につけるための努力を続けました。
その結果、リブ運動の仲間が共著でつくったいくつかの本にも執筆するようになります。
そのうち、彼女の関心は次第に「女性の老後生活の経済的諸問題・・・年金・税金・法律など」に集中していきました。
シングルライフをしていると税制上も不利だというのがきっかけで、高齢離婚のケースでは公的年金がほとんどもらえなくなるといった制度(昭和61年から改正されましたが)への不満が、彼女の研究心を刺激したようです。
その成果は、のちに、ほぼ全文が彼女の執筆になる2冊の単行本にまとめられています。
派遣 千葉で働く女性たちならこの本のことは知っているのではないでしょうか。